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 自抒

 詩詞と言ってもその形態には幾つかあるが、本稿で解説する詩詞は文字情報としての詩詞である。

 作品を創る根本理念は何なのか?この命題を疎かにすると、見た目は似ているが、根本が全く異なる作品と成る。

 詩詞を創る前提には、自己の思いを他者に知って欲しいという欲望が、根底に無ければならない。

 詩詞創作の意図は、差し出す相手の居る恋文に似てい。自己の思いを他者に知って欲しいという欲望を前提にしても、其れを効率的に為すには、其れなりの方法がある。即ち此が詩法であり、その一つが叙事法であ。

 叙事法とは何なのか?ぬり絵のように、予め決まった枠の中に、色を染める事なのか?

 確かに色を塗るにも、行為者の裁量は有るが、作品全部が、任されている訳ではない。予め下絵が有って、その枠を大胆に逸脱することは出来ないし、彩色も世俗通念を逸脱することは出来ない。

 世上多く用いられる方法に、塗り絵の様な方法がある。この塗り絵のような方法は、習う側にも教える側にも、差ほどの技倆を必要としないが、自己意図を縦横に発揮するには多分の難がある。

 因って本稿は、自己意図を縦横に発揮する爲に必要な方法を順を追って解説する。

 作品を創るという行為は、訴えたいという衝動から始まる。次にその衝動を受け入れる様態として、詩にするのか、詞か、賦か、聯、曲なのか?即ち定型である。

 その次に、その衝動をどの様に綴るのか?その方法を詩法(広義の)と謂い、詩法には大別して句法と對法がある。

 本講では、告訴意図を整理し、其れを収める詩と詞と聯の定型について解説する。綴り方としての句法と對法は、句法詳説と對法詳説との別冊で解説を為す。

 

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