漢俳考 総論  Home pageこちらからお探し下さい

1−詩詞漢俳の誕生以前

2−詩詞漢俳の誕生
3−詩詞漢俳の中国での環境 4−詩詞漢俳の日本での反応
5−漢詩詞からみた詩詞漢俳 6−詩詞漢俳創作の傾向
7−俳句から見た漢俳の定義 8−海外論文の視点
9−漢詩壇の漢俳対応

お断り
 漢俳は俳句との関わりが言われているので、俳句関連の諸賢も閲覧される機会が有ると思われます。編者は俳句の詩法を知りません。依って本稿の解説は漢詩詞の一類としての解説で、俳句との関連については、一切の考慮をしておりません。

 漢俳は中華人民共和国建国以後に誕生した定型で、歴史は極めて浅い。

 この定型の、他の定型と根本的に異なる点は、中国側が、2005年3月に、中國北京に漢俳学会を設立し、日本の俳壇を招いて、俳壇との詩歌交流をするための共通詩歌として、披露した点である。

 漢俳は、この日を堺に大きくその性格を転換したのである。本稿では、漢俳学会成立以前の漢俳を殊に、漢詩詞類型漢俳と区別して解説する。

 此によって、俄に脚光を浴び、この新顔の俳句関連の漢俳に興味を示す者も現れた。

 此によって、漢詩詞とは全く詩法を異にする俳句愛好者が、漢字詩歌に手を染める事となった。依って、漢詩詞詩法で漢俳を扱えば、俳句詩法との間で齟齬が生じ、俳句詩法で漢俳を扱えば、漢詩詞詩法との間で齟齬が生じる。

 なお、本稿に於ける、中国国内の状況や、詩歌に対する見方や判断は、日本という外国から看た、意見である事を前もって断っておく。

2005-5月掲載

填詞詩余楹聯

曄歌坤歌偲歌瀛歌三連五七律自由詩笠翁対韻羊角対漢歌漢俳填詞詩余元曲散曲楹聯はこの講座に記載があります