漢詩詞作品集 平成12年 中山逍雀漢詩詞創作講座填詞詩余楹聯 TopPageこちらからお探し下さい
漢詩詞作品 平成12年 漢詩詞創作講座
平成１２年末までの作品を収録しました。平成１３年は別のページとしました。
私は余り作品を残すことはしない。詩友との応酬の作品も直接便箋に書いて、控えを取ることは余りない。何故なら残すほどの作品は作っていないからである。ここに掲載した作品はたまたまﾃﾞｰﾀｰとして残っていたものをかき集めた。
松戸八景
松戸四季八景詩 松戸讃歌
西望富嶽冠鮮白 北仰筑波適奔蒼 百世先賢興技學 一江交業育工商
応看郊外愉花屋 須識駅頭誇廈堂 水隔東都絶喧噪 皆言千歳産文郷
松戸位于千葉県北部、是日本著名文化地区、自古以来就有゛馬津郷
馬津 茜津ﾞ之称。
松戸市有人口四六萬人、近幾年的城市機能発達很顕著、比東京機能不差、更加環境很好。
東京離這有一支河＜江戸川＞遠、由于交通発達、工業区、住宅区、農業区、更加很多古跡、分散在城裏各地。
富士山能看松戸的西邊、筑波山能看松戸的北邊、富士山常常戴白雪、筑波山常常纏繞緑油油的樹葉。
松戸火車站前広場洋溢着心裏充満歓喜的青年、眼前出現大厦林立的商業城市。
春 高塚梨雪 松戸市高塚新田
一眸白白似桃源 農家無人半閉門 沃野天晴農事遽 郊畦雨潤草叢繁
梨花花艶香侵邑 蜂翅翅嫖慌繞園 慈育萬株三月後 盈盈熟果溢階軒
松戸是梨子的一大産地、高塚跟秋山地区尤有名的産地、四月初旬、如果到梨樹地里去、就看桃源郷。
梨樹枝架的梨花是雪平原一様、由于梨花授粉用蜜蜂、甜味香味飛了、但是蜜蜂在村里飛行、討厭極了。
到七月下旬、很大梨果漾出農家的家屋簷下、八月九月継続做収穫工作、然后到明年養育樹木。
栽種巻心菜、卜、胡卜、蔓、葱、白菜、菠菜、蒿子儿、茄子、西柿、等項。
春 常盤平夜桜 松戸市常盤平
邑閭暮景風猶冷 茂樹枝頭花已闌 秀萼千紅繆醉脚 香塵一白落晶盤
愛櫻歩燭江湖愉 扶老拏兒菽水歓 素月半輪春靄裏 誰歌數曲玉華壇
常盤平住宅区昭和三六年開区、那時候開林陽道、称＜櫻通り＞、林陽道有四公里、櫻樹数目很多、不計其数、樹齢已経五十年了。
従＜新京成電鉄五香駅＞到＜八柱駅＞的林陽道 是
近年、全国林陽道里挑出百枝林陽道、＜櫻通り＞被＜環境庁＞挑出＜日本の道百選＞、四月初旬很多人去拝訪＜櫻通り＞看櫻花、其数怕是五十万人、晩上看櫻尤有名的名勝地。
扶老拏兒的宗族、有恋愛関係的姑娘、有唱拉ＯＫ的青年、等項、雑踏不断。
夏 千駄堀緑波 松戸市千駄堀
杏花結実燕歸來 竹樹穿墻葉更堆 穏沼集泉應欲溢 垂髫戯水不思回
君知納寶百倉閣 我識調材萬席臺 文化中心能報世 遊人頃刻隔囂埃
走従＜新京成電鉄八柱＞火車站差不多得一刻鐘到＜二十一世紀の森＞、那有樹木郁郁葱葱、脚底下有箇泉眼、看了右邊寛闊的池子、看了左邊美麗花園。
孩子在小河的浅灘上撈泥鰍、在花園採花、姑娘嬉玩胡蝶、拍着球玩、学生埋頭読書。
平成五年建設文化中心和歴史博物院、毎天挙行文娯活動、客人接連不断地来。
夏 江戸川花火 松戸市松戸江戸川堤
傲陽浴後暮江前 拭汗輕衫共竝肩 臥聴聯堤烟薬爆 千人歌妓似彈絃
仰望廣漢炎精散 萬片花唇如鏤天 弔水難魂神事夕 紫煙靉靆順流邊
＜江戸川＞在松戸踉東京中間、寛窄有二百公尺、河灘有高尓夫球、球、棒球、公園、等項。
傲陽八月在＜江戸川＞挙行烟火大会、其数怕是三千、烟火如天河似的散、如萬片花唇似的鏤天、轟音到地底、如天地崩壊。
烟火大会原來就是吊喪水難魂的、這的起源就是倒退参百年、為安定民心和発展経済挙行。
洗一次澡以后踉家族都一起到＜江戸川＞河灘去了、晩風吹得人們很涼爽、亨楽烟火大会。
秋 戸定館秋月 松戸市松戸
厦屋人無住 多年爲客供 空庭惟有月 皎皎照喬松
偉業亦如夢 時時憶舊蹤 青襟應俊逸 白髪自従容
架上堆黄巻 梁間寫碧峯 方知流水急 玉砌任苔封
従＜松戸＞火車站離南方一公里遠在＜戸定館＞、位于＜松戸戸定ヶ丘＞西端、大家都説現有唯一＜武家屋敷＞。
這箇建築物是＜明治時代＞建築、感到時代風貌、由于従前所有＜水戸藩主徳川昭武公＞但是昭和三十六年奉贈松戸市。
由于＜昭武公＞年軽的時候留学了法國、喜歓法國庭園、回國以後筑法國庭園。
宗主随到変遷時代過去了、已経逝去、過幾年了、誰都現在没有認識、偉大宗主、只有天上明月認識宗主。
秋 本土寺晩鐘 松戸市殿平賀
梅霖時候紫陽豊 今訪伽藍秋色中 試覘路傍纔白菊 應看樹杪盡丹楓
晩鐘隠隠響閭巷 斜日皚皚照梵宮 節節争妍叢林景 美哉四顧是天工
従＜北小金＞火車站、走一公里、通過商店区、到本土寺山門、山門挂着横額写＜長谷山本土寺＞的。
鑽進山門去、看了左邊朱紅色的壮麗仏塔、看了左邊萬株八仙花、因而大家都説＜八仙花寺＞。
八仙花的時候和樹上紅葉的時候尤有名的寺院、寺院有時候挙行茶会、常常見到很多打扮得漂亮姑娘。
由于仏寺的附近有喧閙商店区、寺院在深林、商店区的喧騒太小聽不見、但是八仙花的時候和樹上紅葉的時候有很多游覧客。
冬 風早神社寒霜 松戸市上本郷
一路青松下 繁枝佚市塵 社壇三里客 福禄及斎民
獅舞萬秋秘 宮商慰鬼神 穿林苔砌長 重棟廟祠均
映日梢如錦 凝霜瓦似銀 應看千古意 浄境足安身
従＜上本郷＞火車站、走五百公尺、通過公民館門前、到風早神社山門（鳥居）、鳥居挂着横額写＜風早神社＞的。
鑽進鳥居去、看了両邊很大的松樹、更走一下、目前看得應当是相当古老的鳥居。
風早神社是＜香取神宮＞的儿子、廟被村里的人們建築在＜風早四郎胤康＞的居館舊跡地。
毎年正月神社被村里的人們挙行獅子舞、老若男女啓祈健康和生意興旺。
冬 矢切暮雪 松戸市下矢切江戸川堤
下坡田疇濶 不聞轢轆音 遙看山寺阜 茂樹巻風吟
近覘水揚岸 枯蘆蓋地深 橋邊人跡絶 寂寂睡寒禽
江畔天花亂 凄凄棹凍潯 野廛茶可煮 無客獨空斟
従＜下矢切町＞下陂、出現了寛闊的田疇、那里是蔬菜的一大産地、
＜矢切＞尤有名葱、大家都説＜矢切葱＞。
在日本渡船的事情少有的、
常常不断游覧客、正月和暑暇的時候尤有很多游覧客、正月很多游覧客去対岸、柴又帝釈天很熱閙香客、暑暇的時候熱閙帯着小孩子的母親。
在小説有名的西蓮寺和在＜野菊の墓＞在靠近身辺、這里是箇数一数二的名勝古跡。
茨城探訪
奥久慈遊草十二首
其一 法鷲院
衡門開放徑幽通，磧磴僅留石匠工。窺望香界人不見，只看砌畔紫薇紅。
其二 釈迦堂
壁頽階壊恣風塵，葉葉低簷鳥下頻。砌畔纔留弔煙跡，梁間應見彩巾新。
其三 本堂
百尺雄簷古法堂，龕燈弔祖架回廊。牽牛花發偏添色，妙法異香到渡墻。
其四 五重塔
偶訪招提境，老杉鳥聲柔。忘歸閑半日，奪目五重樓。
其五 短歌
青々と澄みたる空に聳え立つ 五重の朱樓此の過疎にあり
其六 詣法鷲院有感
両層香閣淨人心，五重朱樓映緑森。貧者一燈修戒定，信従千載守祇林。
其七 山寺
停車偶訪古寺樓，磴道無塵萬緑稠。籬畔亂萩残暑退，相輪衝天快晴秋。
其八 山路
右看沃野稲黄黄，左望瓊林樹樹蒼。薄翅蜻蛉低在水，萩花遮逕散清香。
其九 短歌
若き日の夢実らずも生きしかた 省みて酌む秋の夜の酒
其十 游袋田温泉郷
雲峯落漠入双眸，楓樹芒茅渾報秋。蕎麦香魚田舎酒，一觴一詠更何尤。
其十一 老人
紅顔歳々賭甘酸，白髪時々懐舊歓。汁菜瓢衣何欲處，幽庭歩歩惜花残。
其十二 瀑布
山腰行踏野花香，険徑携杖渡石梁。水落深渓飛峭壁，風吹亂沫湿軽装。
危巌老樹千年月，繊朶残蝉旬日陽。幽壑森然塵不到，暑威俗事暫相忘。
登滕王閣口占
仰仰疑醉夢，登登駭神奇。 西見悠々景，東聞躍々槌。
高楼頻逐政，陋巷恰如曦。 緬憶千秋業，応窺半世姿。
訪南京城跡口占 調寄長相思
満塊磚，満枝鞭。京洛多年更築堅
，治乱是否天。 獨游游，思悠悠。九陌隣翁温且柔
，古都蓬鬢秋。
無錫太湖旅游 調寄羅敷媚
桂舟幾纜垂揚岸。微雨如塵，落葉迷津，五色小橋湖水濱。 烟波萬頃篭漁舸。水育潜鱗，鳥啄芳蘋，幾幾千年養邑民。
太湖畔看無錫旅情之歌碑 調寄太常引
客程千里暮雲端。恋々涙未乾，日々客衣寒。心迹杳，只懐郷歓。 竹枝一曲，離情一水。歌声剔胸肝，曲調当浪漫。君勿笑，何分袂難。
廬山途上之作
危岩奇石歩纔通，十里羊腸綺夢中。仰見峻峰雲靉靆，臥看深渓霧冥濛。
近覘樹蔭花應白，遠望山腰葉已紅。馥郁香煙包萎脚，廟前一息對秋風。
泥人形 調寄桂殿秋
塵不穢，玉為肌，几上彫塑未知悲。紅唇向誰語，秋恋春謳，歳月遅々。
廬山瀑布遠望 七言律詩
奇峰萬仭白雲間，身在孤村平野閑。遥見崚巓一条水，指呼畳嶺半丹山。
諳吟李白題詩景，映瞼陶潜栽菊寰。両人相斎誰缺聖，客程惻惻遺心還。
訪朱元璋之旧跡口占 七言絶句
星移物換覇図空，往事漸留乱世雄。未熄人痴火兵苦，徒知政治竹簾中。
鉄路途上 七言律詩
衝天火車傍街行，景物如奔暫忘情。細々左窓存古道，迢々右指見江城。
遊人歓喜数觴酒，鉄路飆輪一日程。飽客眠醒何処是，模糊廣野暮雲横。
杜甫縁之草堂
湖邊下坡渓聲裏，楓澗描秋詩聖廬。遊客萬來閑未得，先生却擾亦移居。
中国旅行記 香港 広州 桂林十八首
其一
鵬程萬里疑双瞳，眺望如風數刻中。處處唖難解得，纔知文字意思融。
其二
喧喧人簇復何求，老少焚香麗寺樓。合掌低頭何所似，旅途無語問無由。
其三
貧居臥地数家連，巨宅遮陽能貯銭。唯有車窓多少涙，帰途聊慰杏花天。
其四
窮身酌酒百家親，破壁寒燈陋巷貧。浮薄相論時勢事，人間随分太平民。
其五
郊園白杏迎風動，野岸青揚帯露繁。一路無人村犬吠，陽春十里小桃源。
其六
哀聲商貨雨中巡，自養双親三尺身。門巷得銭銭換粥，可憐兒女老風塵。
其七
一望奇景是誰工，可恨妖氛衆所崇。鍾乳從来千古祕，焉知彩飾奪天功。
其八
滔滔歳月客心傷，歌舞琴聲夢一場。豈識群僚賢聖徳，荒城無主野花香。
其九
人生五十結交多，君去誰思薤露歌。老少悲傷歸一夢，墳犂柏焚歳月過。
其十
凌空百仭林間廟，破浪萬牀渡口船。気暖光浮芳艸岸，種花鋤圃杏花天。
其十一
漓江百里舟行
漓江水濶抱村流，陰見疎林蕭亭樓。遠岫蒼巓微雨霽，深渓翠壁淡雲収。
澄淵移棹投漁網，碧瀬伴鵜浮釣船。萬項春畦農事遽，野童負耜叱耕牛。
其十二
四面渾黄土，凄涼山下村。駅亭人不見，落日照頽垣。
其十三
世事安吾分，営々散窮愁。 青山雲不動，惟見大江流。
其十四
訪古廳之苑變貌如桑海閑散愁無花鳥感有作
紅欄狂律転迷民，指上弄絃風起頻。甘果嫩花凡盡墜，倦禽不語草堂隣。
其十五
春深滴翠渓頭路，麥秀濃陰竹外村。俚婦摘青芳草岸，車窓目送別乾坤。
其十六
眼前風景一望平，鉄路飆輪千里行。處處求詩詩未就，車窓到来海邊城。
其十七
五州物品店頭豊，窮鬼相憐嚢已空。陳列衆珍観未厭，人間娯楽古来同。
其十八
旅人又訪綵船城，電飾縦横照水明。巨躬浮江海鮮舫，緑醪珍味亦盈盈。
紀州探訪 熊野三山 神々之郷十首
紀州游草 一
村園収稲近重陽，野草萋萋未印霜。応識初秋田舎趣，駅頭漾來木犀香。
紀州游草 二
峰巓深壑緑陰鮮，亦聞泉聲薮下穿。欝欝林間苔蘚滑，傾崖痩樹帯風烟。
紀州游草 三
頽岸伏看逆浪轟，嵜嶇青壁穿雲横。深壑高峰沮鐵路，車窓千里傍山行。
紀州游草 四
遊人浴後酒相斟，遣興宜耽數曲弾。無事欲眠呼茖碗，一場酔醒發長吟。
紀州游草 五
羊腸山路渡渓橋，雨後奔流激石跳。碧岫懸崖雲四合，前峰後嶺倩誰描。
紀州游草 六
曲岸岩床冷，爽風渡浅湾。涛聲無限海，突石數房山。
画出三景勝，随波項刻間。奇峰高萬仭，青壁夕陽閑。
紀州游草 七
一条瀑沫半空懸，日照飛泉帯紫煙。長剣割岩聲動壑，遊人只訝飲龍川。
紀州游草 八
神宮石磴碧苔深，脚下渓頭流水音。斜照如然衣欲染，遊人小憩僅閑吟。
紀州游草 九
數条炎液帯烟稠，蒙昧江頭夕陽浮。浴後徘徊人影少，暮霞罩得四邊幽。
紀州游草 十
清風臨水坐，奇勝洗塵縁。磨出千年跡，石蹊浸碧漣。
癸酉孟冬 中国旅游 十首
登滕王閣口占 五言律詩 全對
仰仰疑醉夢 仰ぎ見れば、酔ってぼんやりして居るからかと疑い
登登駭神奇 登ってみれば、あまりの美しさに驚き
西見悠々景 西にはゆったりとした時の推移を見
東聞躍々槌 東には躍動的な発展の槌音を聞く
高楼頻逐政 ビルは政策に準じ
陋巷恰如曦 巷は生き生きとして、日の光のよう
緬憶千秋業 遥かに時の流れを見
応窺半世姿 まさに此処五十年の発展を見る
仰仰 醉夢かと疑い 登登 神奇に駭(おどろ)く
西に 悠々の景を見 東に 躍々(やくやく)の槌(つち)を聞く
高楼は 頻(しきり)に政を逐い 陋巷は 恰も曦(ひのひかり)の如し
緬(はるか)に 千秋の業を憶い 応に 半世の姿を窺(うかが)う
仰仰 仰ぎ見れば
登登 高楼に登れば、其の美しさに圧倒される
醉夢 酔って、ぼんやりと
神奇 驚くばかりの奇景 美しさの形容
悠々の景 ゆっくりとした時の流れ
躍々(やくやく)の槌(つち) 躍動的な発展の様子
バブルの時のような様子
政を逐い 政府の方針に従い
恰も曦(ひのひかり)の如し 希望に満ちた躍動的な様子
緬(はるか)に 千秋の業を憶い 応に 半世の姿を窺(うかが)う
滕王閣は河に面した位地に在し、川面は昔ながらの帆掛け船の交通、陸地はビルの建設ラッシュ、此処五十年の変貌
訪南京城跡口占 調寄長相思
満塊磚 とても多くの煉瓦
満枝鞭 とても苦しい労働
京洛多年更築堅 都は多年に亙って、防衛を固め
治乱是否天 治まるも乱れるも、誰の仕業というのか
○
獨游游 一人、旅すれば
思悠悠 思いは遥かに
九陌隣翁温且柔 街の老人は、穏和にして親しげ
古都蓬鬢秋 古き都の秋景色
満塊の磚(れんが)
満枝の鞭
京洛 多年 更に堅(けん)を築(きづ)き
治乱 是(これ) 天なるや否や
○
獨り游游
思い悠悠
九陌の隣翁 温 且つ柔
古都 蓬鬢(ほうびん)の秋
城石を積むには、煉瓦を多用し、其の目地に餅米を用いたという、民衆は強制労働に従事し、飯米は目地材となって、飢える者多数、国が治まるも乱れるも、ただ天の運命とばかり謂えるのか。
一人で旅すれば、想いは又遥かに、道ばたの老人は、穏和にして親しげ、秋風が鬢の毛にそよぐ。
無錫太湖旅游 調寄羅敷媚
桂舟幾纜垂揚岸 綺麗な船は幾艘も、柳の岸に繋がれ
微雨如塵 小雨は塵が舞うが如くに
落葉迷津 落葉は船着き場に飛び散る
五色小橋湖水濱 五色の小さな橋は、湖水のに掛かる。
○
烟波萬頃篭漁舸 薄靄は広々と、漁船を包み込み
水育潜鱗 水は魚を育み
鳥啄芳蘋 鳥は水草を啄む
幾幾千年養邑民 昔から村人を養い続けた此の湖水
桂舟 幾纜 垂揚の岸
微雨 塵の如く
落葉 津に迷う
五色の小橋 湖水の濱(ほとり)
○
烟波 萬頃 漁舸(ぎょか)を篭め
水は 潜鱗を育(はぐく)み
鳥は 芳蘋を啄(ついば)む
幾幾 千年 邑民(むらびと)を養(やしな)う
太湖畔看無錫旅情之歌碑 調寄太常引
客程千里暮雲端 遥か千里の地に来てみれば
恋々涙未乾 未だ失せぬ恋心
日々客衣寒 日々旅先は寒々と
心迹杳 心は遥かに
只懐郷歓 故郷の愉しかりしを思い返すばかり
○
竹枝一曲 俗曲一曲
離情一水 ちょっとの別れ
歌声剔胸肝 歌声は胸をえぐるが如く
曲調当浪漫 曲調は当に浪漫
君勿笑 でも笑える物でもなかろうに
何分袂難 別れる事はこんなにも辛いのだから
客程千里 暮雲の端
恋々(れんれん)として 涙 未だ乾(かわ)かず
日々 客衣の寒きを
心 迹(ま)た杳(はるか)に
只だ 郷歓を懐(なつか)しむ
○
竹枝 一曲
離情 一水
歌声は 胸肝(きょうかん)を剔(えぐ)り
曲調は 当(まさ)に浪漫たり
君 笑う勿(なか)れ
何んぞ 袂(たもと)を分つの難きを
廬山途上之作 七言律詩
危岩奇石歩纔通 危なげな岩、美しき石、道は僅かに通じ
十里羊腸綺夢中 曲がりくねった十里の道は、夢のような美しさ
仰見峻峰雲靉靆 仰いで険しい山並みを見れば、雲がたなびき
臥看深峪霧冥濛 伏して深い谷を見れば、霧が立ちこめ
近覘樹蔭花應白 近くの木陰を見れば、白い花が咲き
遠望山腰葉已紅 遠くに山裾を望めば、葉は既に紅葉
馥郁香煙包萎脚 ゆったりとした香の煙が、疲れた足を包み
廟前一息對秋風 寺の前で一服すれば、秋風が身を包む
危岩 奇石 歩 纔(わずか)に通じ 十里 羊腸 綺夢(きむ)の中
仰ぎ見る 峻峰 雲 靉靆(あいたい) 臥して看る 深 霧 冥濛(めいもう)
近くに 樹蔭を覘(うかが)えば 花 應に白く 遠に 山腰を望めば 葉
已(すで)に紅(くれない)なり
馥郁たる 香煙 萎脚(いきゃく)を包み 廟前 一息 秋風に對す
泥人形 調寄桂殿秋 博多人形を連想して下さい
塵不穢 世俗の塵に汚されず
玉為肌 珠のような美しき肌
几上彫塑未知悲 机の上の人形は（彫塑）悲しみの経験もない
紅唇向誰語 あの紅い唇は誰のために
秋恋春謳 秋には恋し、春には人生を謳歌し
歳月遅々 何時何時までも若々しい
塵に穢(けがれ)れず
玉(たま)を肌と為し
几(き)上の彫塑(ちょうそ) 未だ悲(かなしみ)を知らず
紅唇(こうしん) 誰に向って語らん
秋に恋し 春に謳(うた)い
歳月は遅々(ちち)たり
廬山瀑布遠望 七言律詩
奇峰萬仭白雲間 美しき高き山には白雲が掛かり
身在孤村平野閑 私しはひっそりとして広々とした村に佇む
遥見崚巓一条水 遥かに見る、遠くの峰に一条の水が掛かるのを
指呼畳嶺半丹山 指さす、重なり重なった半丹の山を
諳吟李白題詩景 ついつい詠い出す、此の景観を詠った詩を
映瞼陶潜栽菊寰 瞼に浮かべる、陶潜が菊を作って過ごした庵を
両人相斎誰缺聖 李白と陶潜が居るのに、肝心の杜甫が居ないとは
客程惻惻遺心還 旅行者は心を遺しながらも、足早に立ち去る
奇峰 萬仭 白雲の間 身は 孤村に在りて 平野閑なり
遥に見る 崚巓 一条の水 指呼(しこ)す 畳嶺 半丹の山
諳(そらん)じ吟ず 李白 詩に題するの景 瞼(まぶた)に映(うつ)す
陶潜 菊を栽するの寰
両人 相い斎(ひとしく)して 誰(たれ)ぞ聖を缺(か)かん 客程 惻惻(そくそく)
心を遺(のこし)て還(かえ)る
廬山の滝を遠望した時の詩で、李白は滝の詩を詠い、廬山の麓には、陶潜が菊を栽培して、庵を結んで居たという。
一条の水は瀑布 半丹の山は香炉峰 詩仙は李白 詩聖は杜甫
訪朱元璋之旧跡口占 七言絶句
星移物換覇図空 時代が移り変わって、武力統一も今は昔
往事漸留乱世雄 有りし日の英雄の姿を漸く留めている
未熄人痴火兵苦
今になっても、人の愚かな戦争の苦しみは絶えない
徒知政治竹簾中 政治のことは、解りそうで解らない物だ
星移り 物換(かわ)り 覇図(はと) 空(むな)しく 往事 漸(ようや)く留む
乱世の雄
未だ熄(きえ)えず 人痴 火兵の苦を 徒(た)だ 政治
竹簾の中なるを知る
覇図 武力による治世
朱元璋 宋の建国者 拙著漢詩講座歴史編参照
竹廉の中 見えそうで見えない例え
鉄路途上 七言律詩
衝天火車傍街行 天を突くような大きな汽車は、街に沿って走り
景物如奔暫忘情 走るような景色に翻弄されて、考える暇もない
細々左窓存古道 細かく見れば、左の窓に古い道が見え
迢々右指見江城 遠く右手を指させば、河べりの街が
遊人歓喜数觴酒 旅行者は心躍り、酒をちびちびやり
鉄路飆輪一日程 汽車は一日中は走り続ける
飽客眠醒何処是 長旅に飽きた客が目を覚ませば
模糊廣野暮雲横 ぼんやりとした広野に、暮れ方の雲が横たわる
天を衝く 火車(きしゃ) 街に傍いて行き 景物 奔(はしる)が如く
暫(しば)し情を忘る
細々 左の窓には 古道存し 迢々(ちょうちょう) 右の指には
江城を見る
遊人 歓喜 数觴(すうしょう)の酒 鉄路 飆輪(ひょうりん) 一日の程
飽客(ほうきゃく) 眠より醒むれば 何処是(いずれのところか) 模糊(もこ)たる
廣野に 暮雲横たわる
杜甫縁之草堂 七言絶句前對
湖邊下坡渓聲裏
湖辺の坂を下り、谷川のせせらぎの聞こえるあたり
楓澗描秋詩聖廬 紅葉は秋を演出し、其処に杜甫の庵がある
遊客萬來閑未得 観光客が大勢来て、少しも静かさが得られない
先生却擾亦移居
杜甫先生は、騒がしすぎて、又何処かえ引っ越してしまった
湖邊 坡(さか)を下る 渓聲の裏 楓澗 秋を描く 詩聖の廬(いおり)
遊客 萬來 未だ閑を得ず 先生 却って擾(わずら)い 亦た居を移す
游長瀞
東風臨水坐，奇勝洗塵縁。磨出千年跡，石蹊浸碧漣。
題八仙花
梅霖花發紫籠煙，小小千葩為轉圓。細雨難除繊枝撓，紛々畳畳若華鈿。
題画
羊腸樵徑白雲山，酌酒弾琴指顧間。四面紅楓衣欲染，眼前深谷隔人寰。
題盆栽
青苔一点緑陰稠，染出浅紅葉葉秋。俯瞰新枝和老樹，千年風雪満林邱。
偶占
自甘求貨似狐狸，一手遮天俗吏卑。三十余年桑海感，史編方是薄氷時。
壬戌七月既望題赤壁遊図
月白風清万象幽，泛舟吹笛酒相酬。覇図如夢人安在，緬想文豪曠代遊。
題東芝機械事件
劫余永契自由盟，欺信重財奢侈盛。食足衣盈不知節，却憐島嶼賎心評。
苦熱建設工地之景
煎沙燗石衣流汗，宵短日長気不蘇。吮血妨眠群擾擾，工人薄酒一杯娯。
口占
窮身獨坐閑窓前，酌酒拈詩別有天。応見信箱鴦鷺客，遠朋尺素少休肩。
真間手古奈山
横塘翠柳對精漣，浄境琳宮落照邊。孤忠潔婦堪追弔，節似池蓮又可憐。
江上吟
垂糸投網方乗興，酌酒拈詩亦解愁。日暮雲移山色変，清風脈々水華浮。
對成田机場建設反対並国鉄分割民営化反対之行動憤慨有作
横図画策狼狐徒，阿世迂儒無筆誅。井底棲蛙論大海，繋催眠術乱江湖。
祭詩
残夜祭詩塵巷居，推敲未得転愁予。一壷天地無人識，窮鬼揶揄累蠹魚。
家居餞春
村居階砌雨晴時，紫散紅飛芳草滋。枝上仍余花数点，緑風一陣竟難支。
對菊成詠
一簇鮮葩蝋様黄，粉華紬蕋散清香。芳叢々争秋色，楚々千枝耐傲霜。
時事偶感
世情混沌路難尋，貨殖甘言惑衆心。不道人間名利事，邯鄲夢覚涙沾襟。
登滕王閣口占
仰仰疑醉夢，登登駭神奇。 西見悠々景，東聞躍々槌。
高楼頻逐政，陋巷恰如曦。 緬憶千秋業，応窺半世姿。
祝賀戴振國暁瓊伉儷書法展
聲華渡海到吾郷，句句思君仰彼蒼。揮筆筆端跳猛虎，對牋牋上發靈光。
應看百福家門盛，尚有千秋恵愛長。玉硯澄神磨古墨，前途浩瀚兩鴛鴦。
平成八年一月二二日
秋日自遣
園林柿熟近霜天，萬樹丹楓烱欲燃。刈稲収蕎秋圃裏，萍枯水落野江邊。
按詩兀坐寒窓下，撫景行乱菊前。終日偸閑君勿笑，個中清趣不須銭。
夜坐聞蛩
空庭暑退夕陽沈，那処蟲聲覚有心。昨夜已聞叢底韵，今宵応作壁間吟。
啾々喞々牽愁近，禹々涼々結恨深。坐惜荒園秋易砕，騒人傾耳契幽襟。
晩涼散策
蝉声如雨白雲帰，六尺湘簾落暉。盡日幽窓消永昼，終宵胡搨避炎威。
山腰月出窺書安，樹底風來払葛衣。浴後逍遥江上路，晩涼散策恍忘帰。
初夏有作
南郊一路麦秋天，農戸籬辺榴花然。閣閣蛙声緑池裏，喃喃燕語碧窓前。
時能避俗拈吟筆，只管追懐上彩牋。山館開窓人静坐，薫風漾緑起新蝉。
雨中餞春
一簾微雨撲窗声，寂寞山園野趣盈。色褪香消芳事歇，紅希紫散緑陰成。
吟詩酌酒憐春色，敲句論文慰此情。坐恨韶光留不得，軽雲已去夕陽晴。
路傍之大樹
路傍在大樹，不知夏幾回。昔日憩童子，今日被車埃。
1995
題憐老婆図 九首五十二句 聯作
其一
小斎窓下菊花薫，庭際柿枝衆鳥群。
小斎(しょうさい)窓下 菊花は薫り 庭際の柿枝(しし) 衆鳥群る
老骨何辞睡魔誘， 暫時入夢亦懐紛。
老骨 何(なん)ぞ睡魔(すいま)の誘いを辞せんや 暫時(ざんじ)
夢に入って 亦(また)懐(おも)い紛たり
其二
東郊風暖柳成絲，十里春畦逐蝶兒。
東郊の風は暖(あたたか)に 柳は絲を成し 十里の春畦に 蝶兒を逐(お)う
夜夜沈潜耽誦読，双親薫育學無為。
夜夜 沈潜(ちんせん)して 誦読に耽り 双親 薫育して 無為(むい)を學ぶ
賢才順孝専慈愛，繊指蛾眉恣淑姿。
賢才 順孝 慈愛を専(もっぱ)らにし 繊指(せんし) 蛾眉(がび) 淑姿(しゅくし)を恣(ほしい)ままにす
一八鴛鴦歩花下，二三比翼奉婚詞。
一八 鴛鴦(えんおう) 花下に歩し 二三 比翼(ひよく) 婚詞を奉ず
其三
一樽濁酒與清吟，半壁寒燈惜僅陰。
一樽の濁酒(だくしゅ)に清吟を與(とも)にし 半壁の寒燈に僅陰(きんいん)を惜しむ
互涙相憐吾不独，何疑人生任君尋。
互(たがい)に涙し 相い憐み 吾独(ひと)りなら不(ず) 何ぞ疑はん
人生君に委せて尋るを
其四
単身得任半憫歓。折柳思程涙未乾。
単身 任を得て 半ば憫歓(びんかん) 柳を折り程を思い 涙未(いま)だ乾かず
三尺帛書忘髪白，十年客里祷身安。
三尺の帛書(はくしょ)に髪の白きを忘れ 十年の客里に身の安きを祷(いの)る
紛紛亂意悲歌起，恋恋思君牀褥寒。
紛紛と意(こころ)は乱れて 悲歌起り 恋恋と君を思いて 牀褥(しょうじょく)寒し
襁褓幼童初度宴，莫教哀訴強加餐。
襁褓(きょうほ)の幼童 初度の宴 哀訴教(し)むる莫(なか)れ
強いて餐(さん)を加えん
其五
郷家日々養黄口，比歳成長體足誇。
郷家の日々 黄口(こうこう)を養い 比歳(ひさい) 成長して 體
誇るに足る （隔句対）
客舎年々増悪酒，常時奔走業如麻。
客舎 年々 悪酒を増し 常時 奔走して 業(ぎょう) 麻の如し
其六
任重臥病赴泉途，偏惜壮年豪気夫。
任 重なり 病に臥し 泉途に赴き 偏(ひとえ)に 壮年豪気の夫を
惜しむ
父母妻孥崩惻惻，弟師朋輩泣區區。
父母 妻孥(さいし) 崩れて惻惻(そくそく) 弟師 朋輩
泣いて区々たり
咨嗟血涙應難盡，耳目身心忽如無。
咨嗟(しさ) 血涙 應(まさ)に盡難く 耳目 身心 忽(こつ)として無きが如し
百事崢嶸生活計，千秋慈愛掌中珠。
百事 崢嶸(そうこう)たり生活の計 千秋 慈愛せん掌中の珠を
其七
悲歓訴君已無言，夙昔朋知豁短垣。
悲歓 君に訴えるに已に言無くも 夙昔(しゅくせき)の朋知は短垣を豁(ひら)く
陋巷窮愁空看鏡，浮生行業未知根。
陋巷(ろうこう)の窮愁に空しく鏡を看 浮生の行業に未だ根を知らず
染血繊指育兒子，授學驕童頌結婚。
血(ち)に染まりし繊指は兒子を育て 學を授けし驕童は結婚を頌す
漸就宿心年若水，衰顔老叟坐南軒。
漸(ようや)く宿心就れば 年は水の若く 衰顔の老叟(ろうそう)
南軒に坐す
其八
呆看西窗夕陽妍，微聴庭除童子旋。
呆(ぼう)として西窗(せいそう)の 夕陽の妍なるを看 微(かすか)に庭除の
童子が旋(めぐ)るを聴く
歩歩雛孫頻引袂，邯鄲夢覚硯池前。
歩歩たる雛孫(けいそん) 頻に袂を引き 邯鄲(かんたん)の夢は覚む硯池(けんち)の前
其九
紅顔三尺絡嚔裳，夕餉炊煙罩草堂。
紅顔三尺 嚔裳(ていしょう)に絡(まつわ)り 夕餉の炊煙 草堂に罩(こ)む
無主巷居燈影淡，可憐少婦守空房。
主無き巷居(こうきょ)は燈影 淡く 憐む可し 少婦 空房を守るを
茨城游草 十王町 奥久慈 H4-9/4
奥久慈游草 聯章
停車偶訪古寺樓，磴道無塵萬緑稠。
籬畔亂萩残暑退，相輪衝天白雲流。
衡門開放徑幽通，磧磴僅留石匠工。
窺望香界人不見，只看砌畔紫薇紅。
壁頽階壊恣風塵，葉葉低簷鳥下頻。
砌畔纔留祭文跡，梁間應見弔巾新。
百尺雄簷古法堂，龕燈弔祖架回廊。
牽牛花發偏添色，妙法異香到渡墻。
両層香閣淨人心，五重朱樓映緑森。
貧者一燈修戒定，信従千載守祇林。
右看沃野稲黄黄，左望瓊林樹樹蒼。
薄翅蜻蛉低在水，萩花遮逕散清香。
山腰行踏野花香，険徑携杖渡石梁。
水落深渓飛峭壁，風吹亂沫湿軽装。
危巌老樹千年月，繊朶残蝉旬日陽。
幽壑森然塵不到，暑威俗事暫相忘。
口占十一首
其一
梧葉墜，草虫鳴，階前獨坐養残生。乍過少年夢，一九争花，白髪留情。
其二
炎旱隴，焼残葩，村翁扶耜一歎嗟。月纔暮寒迫，斜陽無雲 背簍無瓜。
其三
以文語，竝肩游，花顔二八不知愁。青春誰向問，半暇逢君，一顧含羞。
其四
呼筆硯，染華箋，山中無暑絶塵縁。只知時倶往。一代詩痴，旬日山蝉。
其五
操錦瑟，忽霑裳，一燈夢醒夜殊長。誰憐春空去，托酒嗟愁，如旧為妝。
其六
詩酒會，草虫秋，月前照出鷺和鴎。只有少年夢，何厭沈痾，誰継風流。
其七
歳月移，禍福移，世事匆忙拙自知。窮陰又祭詩。
○
背時宜，撚吟髭，句句難酬胸裏奇。只知些忘疲。
其八
家道廃，人倫廃，傲世事貪眠。不可逃功名念，少年夢冷風穿。
○
誤称自由宣，聊違道，徒棄先賢。劫餘乞食已如夢，教衍淫仙。
其九
坐月明，懐旧情，幽窓半夜対短綮。思君詩未成。
○
百虫声，一片名，句句推敲春又生。不知残月傾。
其十
朝夕涼，籬菊荒，繊指求詩又断腸。含情字幾行。
○
夜殊長，恨殊長，尺翰開封天一方。懐君千里翔。
其十一
半宵灯火読君書，映瞼冶游閭。応看文化友誼，晩餐玉宸居。
井蛙夫，喜新知，話襟期。不厭千里，双鯉如鵬，中日同時。
南京城跡口占
萬塊磚，萬枝鞭。京洛多年更築堅，治乱背否天
○
獨游游，思悠悠。九陌隣翁温且柔，古都蓬鬢秋。
無錫太湖旅游
桂舟幾纜垂楊岸，微雨如塵。落葉迷津，五色小橋湖水濱。
○
烟波萬頃篭漁舸，水育潜鱗。鳥啄芳蘋，幾幾千年養邑民。
泥人形
塵不穢，玉為肌。几上彫塑未知悲。紅唇向誰語，秋恋春謳，歳月遅々。
太湖畔看無錫旅情之歌碑
客程千里暮雲端，恋恋涙未乾。日々客衣寒，心迹杳，只懐郷歓。
○
竹枝一曲，離情一水，歌声剔胸肝。曲調当浪漫，君勿笑，何分袂難。
追憶 寄調憶秦娥
吾思切，不知君意。相逢別，相逢別。嬌羞抉胸，将若年魂絶。
紛紜追憶枯楊畔。懐君執筆，我亦算，我亦算。已知路遠，賦詞散憂。
年軽的相思 寄調秋夜月
託双魚寸心知，互相思。筆有霊章言志，共奚疑。
才學半，疎情乱，朋愛萎 。年少夢淡如水，似花離。
悲哀的回憶
籬邊窺君，君亦應才智。青雲意，素情無類，恋恋三年思。
已過幾歳，胸中私懐亂愁眉。喟然嘆涙，何處黄泉地。
新年康楽
萬事如意
詩友満天下
平成１１年元旦
踏青兒女，看花酔客，丹情総是童心。
街巷賈商，寒厨活計，浮生半是塵心。
離別亦傷心。
慮母父遺訓，親友遺吟。
逸楽悲嗟，少年人事再難尋？
頽頭不挿凰簪。
有未衰血性，應低千金。
辞職學文，偸閑案句，明窓豈有煩襟。
寄翰結交深。
憶友君執筆，喜夢知音。
忽得垂髫胸臆，懐繞去来今。
望海潮 冬日閑居
梧葉落 寄調占春芳
芭蕉裂
一雨入新秋
熟珍果西郊景
我還想少年儔
歳月去難留
委人評
誰背時流
開封憶君以文會
独恣閑遊
数畝田 調寄長相思
一葉船
随分求詩別有天
風騒翰墨縁
少休肩
少逃銭
酌酒思君名月前
開信吾未眠
千里客 調寄桂殿秋
多年情
開封挙燭到三更
鴻書興何盡
遥憶詩星
不問離程
望海潮 冬日閑居
踏青兒女，看花酔客，丹情総是童心。
街巷賈商，寒厨活計，浮生数委塵心。
離別亦傷心。
慮母父遺訓，親友遺吟。
逸楽悲嗟，往事何再難尋？
人易老二毛侵。
有未衰血性，応低千金。
辞職學文，偸閑案句，明窓下洗煩襟。
寄翰結交深。
歓憶君執筆，述念知音。
忽得垂髫胸臆，懐繞去来今。
応皺皺 調寄桂殿秋
亦酸酸
殊郷厚恵透心胆
忽懐少年夢
偕老夫妻
矍鑠金丹
南京城跡口占
萬塊磚，萬枝鞭。京洛多年更築堅，治乱背否天
○
獨游游，思悠悠。九陌隣翁温且柔，古都蓬鬢秋。
無錫太湖旅游
桂舟幾纜垂楊岸，微雨如塵。落葉迷津，五色小橋湖水濱。
○
烟波萬頃篭漁舸，水育潜鱗。鳥啄芳蘋，幾幾千年養邑民。
泥人形
塵不穢，玉為肌。几上彫塑未知悲。紅唇向誰語，秋恋春謳，歳月遅々。
太湖畔看無錫旅情之歌碑
客程千里暮雲端，恋恋涙未乾。日々客衣寒，心迹杳，只懐郷歓。
○
竹枝一曲，離情一水，歌声剔胸肝。曲調当浪漫，君勿笑，何分袂難。
追憶 寄調憶秦娥
吾思切，不知君意。相逢別，相逢別。嬌羞抉胸，将若年魂絶。
紛紜追憶枯楊畔。懐君執筆，我亦算，我亦算。已知路遠，賦詞散憂。
年軽的相思 寄調秋夜月
託双魚寸心知，互相思。筆有霊章言志，共奚疑。
才學半，疎情乱，朋愛萎 。年少夢淡如水，似花離。
悲哀的回憶
籬邊窺君，君亦應才智。青雲意，素情無類，恋恋三年思。
已過幾歳，胸中私懐亂愁眉。喟然嘆涙，何處黄泉地。
11/14
慶祝中華人民共和國建國五十周年
求詩幾訪老梅村，千仭瓊樓萬頃園。
江漢文明魁歴史，百家方士起公論。
人民國歩冠天下，十億諸氏倍膽魂。
句句思君詩會友，一衣帯水憶鴻恩。
講幾句以示祝賀
１９９９年１０月１日
日本松戸市 中山逍雀
（句中に壱拾百千萬億の文字を配す）
11/14
次韻張聯芳九十五翁先生玉稿 日本松戸市 中山逍雀
一窗燈火酒家銭，彼地傳聞晉七賢。
上海張翁仙寿客，題詩點筆杖郷年。
次韻顧欽雍先生玉作
一几一亭一盞傾，兩心兩人兩書生。
三春三教三寧楽，四友四恩四苦輕。
原玉 江蘇省 顧欽雍先生
一觴一硯一心傾，一字一珠吟一生。
一壑一丘情一縷，一来一往一身軽。
次韻張病知先生迎澳門回帰 日本 松戸市 中山逍雀
澳門今古固君疆，宝地回帰我喜強。
熱血丹心成宿志，神州萬里悉騰揚。
人民事業憂家國，往事千肝豈能忘。
讀史思舊餘涕涙，一衣帯水祝辞長。
11/27
上海新村夜色 上海 揚石青先生遺稿 妻揚倩代寄
新村麗晨嵌花叢，幃慢軽雲蕩粉紅。
香霧満庭飄夜風，陽台笑語月朦朧。
次韻揚石青先生遺稿“上海新村夜色” 千葉県松戸市 中山逍雀
投詩拈句遶芳叢，一片春愁百朶紅。
遺稿恨看腸断夕，神州緬想月朦朧。
11/30
答中山栄造詞長来函 福建省 蔡文強
喜結詩文海外縁，雲情托雁話三千。濤聲浪巻千波壮，瀛島流長一綫牽。
隔水相知重意在，満懐正気寸心懸。感君厚義深如海，那得相逢楽酒天。
次韻蔡文強詞長来函之詩 松戸市 中山逍雀
風騒韵事好因縁，拈句論文路八千。李白鑑真今昔感，雁書蓮社夢魂牽。
思君望西双眼啓，執筆開窗片月懸。何日相逢茶換酒，神州朋友気衝天。
“園丁詩詞”禄一 観天柱山瀑布 湖南省岳陽県 彭能盛
銀河潰口洒凡間，天外飛来白玉烟。日照珍珠成佛影，雲浮彩練化神鞭。
無風波巻千尋雪，有雨霓開萬丈簾。耳聴濤鳴疑幻境，心随瀑響写人生。
次韻彭能盛先生観天柱山瀑布 松戸市 中山逍雀
在日本和歌山県“那智瀑布”静寂荘厳而是日本人謂“神域”
“那智瀑布”
奇峰積翠老杉間，日照飛泉起虹烟。長剣割岩聲動壑，喧喧乱沫應長鞭。
晴嵐吹髪涼如洗，謖謖清風似繍簾。仰見石磴華表赤，五重瓊閣紫雲生。
華表是日本的“神社”門
12/10
次韻張濟川先生玉稿 日本 松戸市 中山逍雀
迢迢雁字念何深，萬里思君對遠岑。順逆浮沈青史裡，水流花落我心箴。
一觴一詠清幽興，案句論文大雅音。兩地風騒蒼海夢，投詩共語古兼今。
新加坡 張濟川先生原玉 贈日本詩人
中日詩情誼已深，文心武道異苔岑。從知百戦干戈禍，始識千秋葯石箴。
同種同文留史蹟，一心一徳結知音。鶺鴒原上宜相顧，應有xiu（广休）光輝古今。
12-01/25
望海潮 慶岩淵神匡先生詩吟新風流匡風会創立三十周年
霏霏氷雪，層層楓壑，何忘竹馬連牀。繊月破窓，残燈禿筆，傅聞少小離郷。千里棄垂楊。有愛妻慈友，題句飛觴。鴛鴦錬吟，赤心多歳伏龍翔。
憂看道滅躓狂。愾官民腐敗，世路豺狼。先哲四書，今人萬言，一講忽滌塵腸。鴎鷺集君堂。娯霜刀妙舞，幽韻琳琅。緬懐青春半生，祥慶託詞章。
平成十二年一月二十四日
松戸市 中山逍雀
12-8/1
寄林林先生
神州詩聖國，帝里想徳星。
深覚千年患，常思四海寧。
方看凭案几，不知坐閑亭。
寰宇以文會，來參暫不停。
2000年8月1日
祝?身体健康
日本國千葉県 中山逍雀 百拜
寄李芒先生
神州詩聖國，帝里想賢英。
青史傷興廃，丹心任此生。
双眸通世態，四海結騒盟。
處處以文會，方知無限情。
2000年8月1日
祝?身体健康
日本國千葉県 中山逍雀 百拜
寄林岫女士
神州詩聖國，帝里想才媛。
任性酬新詠，通神究本源。
迢迢千古繙，整整一毫奔。
四來以文會，幽庭爲客煩。
2000年月1日
祝?身体健康
日本國千葉県 中山逍雀 百拜
次韻?工先生七律花甲抒懐
偸閑養拙一壺天，我亦耽吟二十年。
騒客尺書詩會友，賦君奇句叔心泉。
先生血性歓無限，走玉高情卓犖篇。
百事精勤天欲曙，衷心報國映羣賢。
2000年8月1日
祝?身体健康
日本國千葉県 中山逍雀 百拜
12-10/06
新短詩２０首 千葉県 中山逍雀
曄歌
秋雨微 屋根小雀 二三四
小学生 赤青黄色 秋雨冷
緬包車 工人仮寐 早暁雨
脚踏車 秋雨浸襟 落碧葉
摩択車 保安帽子 秋雨中
坤歌
被睡醒 隣家電話 火柴盒
祝電話 左思右想 爺婆煩
老夫婦 這箇那箇 退職金
小詩人 順耳青春 心上塵
電脳機 纏住時宜 六十痴
瀛歌
草虫鳴 五尺青春 塵念軽 西風吹夢 一病平生
桂香幽 月白雲流 獨倚楼 可恨風塵 可愉閑游
聴弾琴 朝朝窺階 兩羽禽 陋巷老残 很好知音
里閭家 籬辺柿熟 綻菊花 睡狗戯鶏 農婦漬瓜
見城墟 西奸覇図 古鏡如 鬼哭啾々 覚勝史書
偲歌
幼少猿猴 戯母哺乳 日暮到闇 暖双衾
遅遅歳月 玩兄採果 日暮到闇 冷孤衾
肢体成長 背父背母 日暮到闇 想同衾
離群游野 雌雄相求 日暮到闇 合歓衾
忙忙匆匆 養育黄口 日暮到闇 繕舊衾
曄歌坤歌偲歌瀛歌三連五七律自由詩笠翁対韻羊角対漢歌漢俳填詞詩余元曲散曲楹聯はこの講座に記載があります