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五言律詩TopPage

 五言律詩には基本的に四種類の定形が有る。即ち仄字から始まる定形と、平字から始まる定形である。

 そして仄じから始まる定形を「正格」と言い、平字から始まる定形を「偏格」と言う。

 更に、起句不押韻と押韻の二種類である。依って都合四種類と成る。

 一三は平仄何れでも良いが、拗救を考慮する必要がある。

 律詩には仄韵の定格はない。

 日本では、五言の起句は押韻しないように言われているが、それの決まりは無いようである。ただ押韵しない作品が多いと理解した方がよい。

 對仗を構成するには、基本的には、句中對・出句と落句の對・章と章との對が有る。他にそれらの組み合わせによる對がある。

 律詩だからといって、起承転合が無いわけではない。適宜配置しなければならない。

 

五言律詩正格(仄起式)

●●○○●,○○●●☆。        首聯 起聯
○○○●●,●●●○☆。対杖     頷聯
●●○○●,○○●●☆。対杖     頸聯
○○○●●,●●●○☆。        結聯 尾聯

 

五言律詩偏格(平起式)

○○○●●,●●●○☆。
●●○○●,○○●●☆。対杖
○○○●●,●●●○☆。対杖
●●○○●,○○●●☆。

 

五言律詩変格仄起式

●●●○☆,○○●●☆。
○○○●●,●●●○☆。対杖
●●○○●,○○●●☆。対杖
○○○●●,●●●○☆。対杖
●●○○●,○○●●☆。

 

五言律詩変格平起式

○○●●☆,●●●○☆。
●●○○●,○○●●☆。対杖
○○○●●,●●●○☆。対杖
●●○○●,○○●●☆。

 

注:◎ 平聲仄聲を問わない押韵
注:☆ 平聲の韵
注:★ 仄聲の韵
注:● 仄聲
注:○ 平聲
注:△ 基本は平聲だが仄聲でも可
注:▲ 基本は仄聲だが平聲でも可
注: 領字
注:※ 句法に叶えば平聲仄聲を問わない

 

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