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竹枝 TopPage

  宋詞では一番文字数の少ない定型である。

  単調十四字
  兩句兩平韵      兩句兩仄韵の定型もある。

平韵の作品

  竹枝     皇甫松

芙蓉並蔕、一心連。花侵□子、眼應穿。      □;U+69C5 ;木+鬲
○○●●、●○☆。○○●●、●○☆。

※○※※、※※☆。※○※※、※※☆。

 

仄韵の作品

  竹枝     皇甫松

山頭桃花、谷底杏。兩花窈窕、遙相映。
○○○○、●●★。●○●●、○○★。

※○※※、※※★。※○※※、※※★。

注:毎句第二字目を平聲にする他は、平仄を問わない。

考究−1
 詩詞の作品としては、十四字よりもっと短小な作品はある。然し何れもそれらは、作品固有の形態であって、汎用の形態ではなさそうだ。依って定型の範疇には入らないと思われる。
 此処に挙げた「竹枝」は詞譜に掲載されている定型で、現在でもその定型を踏襲して創作する作者が居る。

考究−2
 作品がこれほどの短小になると、日本詩歌との比較が話題の一つと成る。
 漢字は一字一義と言われているが、実際に使用する場合は、一字単独で用いることはほとんど無い。二字を一つのブロックとして用いるのが現状である。然らば、二字二義かと言うと、そうとは限らない。二字一義も多い。

 一方、日本語は、仮名綴りで言えば、仮名二字が漢字一字に相当する場合が多いので、二字一義かと言うと、あながちそうとも言えない。仮名一字が漢字一字に相当する場合も多々有る。

 仮名詩歌と漢字詩歌を比較して研究討論する場合は、上述の要件を検討材料に加味する事が必要と思われる。

 

注:☆ 平聲の韵
注:★ 仄聲の韵
注:● 仄聲
注:○ 平聲
注:△ 基本は平聲だが仄聲でも可
注:▲ 基本は仄聲だが平聲でも可
注:※ 句法に叶えば平聲仄聲何れでも可

 

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