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 古来多くの詩作品がある。詩句の一部を詩作に取り入れる事は多く行われる手法である。多くはその一部を借用し、典古などと言われる。然し集句は一句をそっくり戴いてしまうのである。其れも4句或いは8句と、詩作全部の句を頂き物ですませるという、何とも都合の良い手法である。
 然し、他人様の詩句を戴くにはそれなりの難しさがある。内容に相応しい詩句を探し出す。平仄を適合させる。韻を適合させる。全部他人様のお下がりで、自分のフアッションに合わせるのは、思ったより難しい。もう一点、デジタル時代だから言える事だが、WaivePage対応の文字に限定する事も条件に入る。
 記憶を頼りに、品定めに取りかかろう。集句の詩法を知らぬ者から、剽窃の誹りを受けぬ爲に「集句」の断り書きを入れる。抽出先を書く必要はないが、読者の便宜を図って書き入れた。

  客中閑酌 集句
江山留勝跡,   孟浩然 與諸子登○山
天畔獨潸然。   劉張卿 新年作
白髪悲花落,   岑参 寄左省杜拾遺
臨風聴暮蝉。   王維 閑居贈裴秀才迪

 

  桃花谿 集句
石磯西畔問漁船, 張旭 桃花谿
千里江陵一日還。 李白 下江陵
今夜偏知春気暖, 劉方平 月夜
黄河遠上白雲間。 王之渙 出塞

 

  回故郷 集句
葡萄美酒夜光杯, 王翰 涼州曲
少小離家老大回。 賀知章 回郷偶書
白狼河北音書断, 沈全期 獨不見
黄竹歌声動地哀。 李商隠 揺池
長風連日作大浪, 元結 石魚湖上酔歌
落葉添薪仰古槐。 元槙 遺悲懐
千載琵琶作胡語, 杜甫 詠懐古蹟
暫憐團扇共徘徊。 王昌齢 青信怨

 

  回故郷 集句
  被免職失去地位回故郷,故郷已経我返回的土地没有
空山不見人, 王維 鹿柴
積雪浮雲端。 祖詠 終南望積雪
自顧無長策, 王維 酬張少府
馳車登古原。 李商隠 登楽遊原
明朝有封事, 杜甫 春宿左省
離杯惜共傳。 司空曙 雲陽館與韓国紳宿別
飛鳥没何處? 劉張卿 餞別王十一南遊
虚里上孤煙。  王維 網川閑居裴秀才迪
落葉他郷樹, 馬載 潮上秋居
断雁警愁眠。 杜牧 旅宿

 

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