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 題について、その題意を忠実に詠む。

  怨情 李白
美人捲珠簾,  美人が簾を捲いて
深坐顰蛾眉。  物思いに沈んでする様子を客観的に描写し
但見涙痕湿,  涙を流している様を接写して
不知心恨誰。  その心は誰を恨んでいるのか?

解:其れが誰であるか?と言う特定の人は決めていないが、「題」を中心にして詩文が纏められている。

 

  新嫁娘 王建
三日入厨下,  嫁入りして三日目、台所に入る
洗手作羹湯。  手を洗ってスープを作る
未諳姑食性,  未だ姑の好みは分からない
先遣小姑嘗。  先ず小姑に味見をしてもらう

解:題意に沿って新婦の有り様を忠実に述べている

 

  僧舎小池 張鼎
引出白雲根,潺潺漲蘚痕。
冷光揺砌錫,疎影露枝猿。
浄帯凋霜葉,香通洗薬源。
貝多文字古,宜向此中翻。

注:貝多;貝多羅樹の葉;仏教の経典を書き写す爲に使ったという。これにより仏典を貝葉経と言う。

 

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