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 詩経(一名毛詩とも言う)は四部に分けられ、国風・大雅・小雅・頌があり、国風は大部分が人民の中で詠われていた歌で、他の大雅・小雅・頌は王室関係の歌で、宮廷内の知識人によって作られ、周王朝創業を述べる英雄叙事詩である。

 国風の殆どは叙情詩で、純朴な内容である。内容によって大別すれば、風・雅・頌の三っに大別され、これらの合計は三百十五篇である。

 猶、これらの修辞法は、賦・比・興の三っに分類され、風・雅・頌・賦・比・興の六っを合わせて、詩の六義と言われている。作詞の詩法としては、修辞法の、賦・比・興の三っが対象となる。

 賦とは、対象を真っ直ぐに述べる詩法である。修辞法としては最も一般的な方法なので、探せば幾らでもある。

注:詩詞の本義は、景を借りて情を写す。情を借りて情を写す。の二通りであるから、純然と景を述べて居ると見える作品でも、突き詰めれば情を述べているのであって、興の範疇に入る。そこで一歩手前で止めて、賦と言う。

 観光案内でもない限り、景だけを述べている作品は見あたらない。

  下江陵 李白
朝辞白亭彩雲間,千里江陵一日還。
両岸猿聲啼不住,軽舟已過萬重山。

 

  楓橋夜泊 長継
月落烏啼霜満天,江楓漁火對愁眠。
姑蘇城外寒山寺,夜半鐘声到客船。

 

  登滕王閣口占 中山逍雀
登登疑酔夢,仰仰駭神奇。
西見悠悠景,東聞躍躍槌。
高楼頻逐政,陋巷恰如曦。
緬憶千秋業,應窺半世姿。

 

  桂林遊草 中山逍雀
郊園白杏迎風動,野岸青楊帯露繁。
一路無人村犬吠,陽春十里小桃源。

 

  桂林遊草 中山逍雀
凌空百仭林間廟,破波千牀渡口船。
気暖光浮芳艸岸,種花鋤圃雨餘天。

 

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