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詩を作る態度−私の場合 其之三TpPage

 心の発露は目を瞑っていても、横になって枕をしていても湧き出る。また景を見て、心の奥底にある思いを導き出す事もある。眼前の景は思いを導き出す働きをするが、異なった景に触れても、同じ思いを導き出す事も有るのだから、心と眼前の景とは同一ではない。

 詩詞の鑑賞者は、景を読んで内面の心を探ろうとするが、詩詞の創作者は、心が既にあって、景は其れを演出するための小道具である。だから同じ心の思いを海の景を写して表現する場合もあるし、山の景を用いて表現する場合もある。即ちどちらが適切であるか?に依る。

 心に対して景は演出の小道具であるのだから、景が余り力強くなるとその分、心が陰に隠れる事となる。その案配が肝要である。

 私は、心を主、景を従として、その案配に注意している。

 

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