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話題44 | ■従前記事の転載 管理人 2006/12/4(月)21:28返事 / 削除

■従前記事の転載 2005/1/10(月)14:03  

■歩韵訪桂浜 某氏

 添削依頼玉稿です。メールによる返信が出来なかったので此処に掲載し、其の任に充てます。

  歩韵歩韵訪桂浜
  体諒瑞雲先生心情,根拠曾遊回想歩韻呉堂先生「訪桂浜」

○○●●●○◎ ○●○○●●◎  
青々一髪水連天,沙上松林翠色鮮。  

●●○○△●● ●○△●▲○◎
志士心中書巻外,一時過客不知妍。

評:転句を書き換えました。思索海は意味不明ですから、書巻外としました。世の通説以上の事があるのだろう・・・
評:合句は曖昧で有るが、書き換えるほどのことも無いと思います。源玉の「妍」は風景描写ですが、ここでは、志士心中の妍を云っていると解釈できます。
評:青々一髪水連天の句は剽窃の誹りを受ける憂いが有るので、変更を勧めます。
評:日本人は、作品に「,」と「。」を入れないのですが、此は間違いですから、必ず入れてください。
註:「、」と「,」は中国では区別されていますから、間違いの無い様にしてください。
註:「,」は句の区切りです。
註:「、」は句の中の更に小さい区切りです。
註:歩韵と次韵とは同じ意味に用いられています。
註:歩韵作品の要点は、まず源玉の意を継ぎ賛意を述べます。「そうですね!」次に自分の意志を述べます「私はこう思う!」

源玉
「訪桂浜」鈴木呉堂
観光萬里謝晴天,縹渺澄波松翠鮮。
開国描胸倒凶刃,名勝屹立桂浜妍。



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■従前記事の転載 2005/1/10(月)14:15  

■巣鴨刺抜地蔵街 某氏

  “巣鴨刺抜地蔵街”
老輩談笑相約来,尊崇地蔵寺門隈。
清心信仰忘塵累,堂外賈人勤“蓄財”。

評:巣鴨刺抜き地蔵尊は年寄りの原宿と云われるところで、年寄りでごった返して居ます。東京山手線沿線の名所で有る。

評:日本人の作品を見ますと、多くが、文字遊びの域を出ていません。立派な事を述べるのが漢詩だと思っているのでしょう。そう言う作品に出会ったら、「貴方はそんなに偉いのですか!」と云ってあげて下さい。

評:巣鴨地蔵尊の詩は、言い得て妙です。
  堂外賈人勤“蓄財”、この言葉は、誰にでも書ける句ではありません。

注:蓄財;漢語では別の文字を用いますが、Waveで表示できないので、日本語を用いた。



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■従前記事の転載 2005/1/10(月)14:13

■訪彩帆島(サイパン島) 某氏

  訪彩帆島(サイパン島)
炎暑幽香南国花,涼風爽爽笑声奢。
干戈昔日可回想,陸海穏天群舞鴉。

評:作品は地に足が着いています。
  転句と合句の案配が当を得ています。
評:混沌とした世界情勢の現在、転句は・・・可回想と、伸びきったゴムのように、緊張感を失った民衆に、一喝しています。


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■従前記事の転載 2005/1/10(月)14:05

■玄泉草堂懐古 某氏
  添削依頼原稿ですが、メールの返信が出来ませんでした。依って、ここに掲載し其の任に充てます。(源玉は省略します)

玄泉草堂懐古

●○●●●○◎ ●●○○●●◎
榎陰只管汲玄泉,子弟偏欣翰墨縁。

●●○○○●● ○○●●●○◎ 
一望隈江今昔感,師風正楷洽周辺。

評:起句は実句:承句は虚句:転句は実句:合句は虚句で配置は整っています。
評:承句は起句の句意を継ぐのですが、此も整っています。
評:転句は視点を換えるのですが、此も整っています。
評:合句は結論を言い切らない。この言い切らないことが要点ですが、整っています。言い切らないと云うことは、読者が思考する余地を遺して置くのです。 
評:転句の一望隈江塵外境と合句の師風正楷洽周辺は繋がりません。途切れてしまっています。ですから一望隈江今昔感としますと、合句に繋がります。

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投稿2 | ■従前記事の転載 管理人 2006/12/4(月)21:32返事 / 削除

■海外寄稿 2005/1/10(月)14:18  

■投稿廣西老年報一文 中山逍雀

 廣西老年報に興味有る一文が有ったので紹介しよう

由《寫詩莫學八股文》一文想到
  有幸拝読了《廣西老年放》上石徳興先生的文章《寫詩莫學八股文》,很愛啓發。我想從日本人的角度談一點自我感受。
  日本人幾乎都知道中華人民共和国是由五十多箇民族構成的。雖然一部分少数民族有自己民族的文学,漢字是全國通用文字。但是,同様的漢字在不同地区的讀音却有很大的差異,使用漢字表情達意的表現方法也有許多不同。
  近幾年,去中國工作的日本人很多,學習中國語的日本人也越來越多。在日本,一般将中國普通話称作中國語,幾乎所有的中国語講座都教授普通話。但是,拠在中國工作的人説,中國語絶不是只有一種。各種中國語之間的差異遠遠超越了方言的範疇。而且書店里有與普通話完全不同的教科書、詞典出售。
  對此,我們外国人不免會産生些許単純的疑問;?種語音是中國語?我們這些日本人漢詩愛好者,寫作中國詩詞,往往是単純地服従漢語的基本要素。
  時代的変遷帯來語音的変化,從這一角度出發,不難理解《寫詩莫學八股文》。但是從中國語并非一種的現実來看,外国人又有幾分迷茫。
  日本的漢詩詞界不算寛廣,雖然有許多詩歌団体,同中國詩壇進行経常性交流的只有小生主宰的“葛飾吟社”和京都的“日中友好漢詩協会”。大多数的漢詩詞団体,包括学者、権威都恪守千年以前的教本寫作詩詞,完全無視時代的推移、変化,正是日本漢詩詞界的現状。

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投稿1 | ■とても賢いガイド君 管理人 2006/12/4(月)21:30返事 / 削除

■ とても賢いガイド君  2005/1/10(月)14:16  

■とても賢いガイド君 中山逍雀

訪中・ガイド君の奮闘と感謝
 9月25日成田発の飛行機で、昼過ぎには、北京空港に到着した。空程四時間弱であったが、時計を一時間戻したので、三時間弱と成った。一時間日が延びた。
 中日短詩研討会の爲の訪中である。北京で合流の人も居たので、彼らは既に、ガイド君と一緒にいた。ガイド君の面相、日本人と全く区別が付かない。一見、日本人のガイドかと思ったほどだ。彼は内蒙古の青年という。内蒙古というと、よほど遠くに有りそうだが、北京から五〇キロも行くと、もう、内蒙古である。赤ちゃんの時「蒙古斑」日本人と蒙古人だと聞いた。
 大方のガイドは、こちらの様子には構わず、一方的にガイドブックに随って喋りまくる。然し彼はそうではなかった。こちらの様子をいち早く察知したのか?こちらに話したいだけ話させて、もっぱら誘導と、要件案内に徹した。
 何しろこちらは、中華詩詞学会の諸賢と、漢詩詞の研究討論をしようと集まった、漢詩詞バカの一行なのである。こういう輩には、云いたい事を言わせた方が喜ばれる事を承知しているのである。
 「誉めと静聴」に徹した。お陰で、こちらの鼻は、ズーンと高くなって、滞在中ずっと気分が良かった。帰国したら、即刻、鼻を低くしないと、付近に笑われるぞ!
 気分良く旅をさせてくれた、とても賢いガイド君は、内蒙古の好青年!
 中国太和旅行社 李智勇 君 で有る。  名前から、賢さが窺い知れる。

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