漢詩詞対句俯仰對 中山逍雀漢詩詞填詞詩余楹聯創作講座

俯仰對TopPageこちらからもお探し下さい

内容

 この叙事法は、仰ぐの文字に俯す文字を對させて、両極面を提示し、新たな一面を創出する詩法である。

俯観江漢流,仰視浮雲翔。        謝霊雲

俯視清水波,仰看明月光。        謝霊運

俯降千仭,仰登天阻。          謝霊運

 廬山途上之作 
危岩奇石歩纔通,十里羊腸綺夢中。仰見峻峰雲靉靆,臥看深渓霧冥濛。
近覘樹蔭花應白,遠望山腰葉已紅。馥郁香煙包疲脚,廟前一息對秋風。

 山の麓で、山の頂の残雪を仰ぎ見て、次に足下の草木を描く。

人工的なものとの対比なら、飛行機を提示して、足下の蟻を描く。三次元世界の想起である。

仰見天際飛機影,
俯看隴畝野蟻屯。

 畑で耕しながら上空の飛行機を見上げ、足下の蟻の群を見る。そこからは宇宙観が導き出される。

仰看保母慈祥臉 (思いやりのある顔)
俯見身邊好玩鞋 (愛らしい靴)

 わたしは年少の幼稚園生。未だ入園したばかりなの!優しい保母さんの顔と、わたしの大好きな靴。

●●○○●,
仰憶故郷嶺,
○○●●◎。
俯思市井居。

  仰ぎて故郷の嶺を想い、俯して市井の居を對させ、理想と現実を想起させる。

●●○○●,
仰懐先師意,
○○●●◎。
俯知舊友眞。

  先師の気高き心に、旧友の眞を對させ、過ぎし学生時代を想起させる。

註:二方面を表現することは「長;L」「面;S」「時;T」「積;V」を表現できる。

散曲元曲楹聯自由漢詩笠翁対韻羊角対漢歌漢俳填詞詩余曄歌坤歌偲歌瀛歌三連五七律はこの講座にあります