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虚実對TopPage
形式
虚字に対して実字を、実字に対して虚字を對させる方法を謂う。
この方法は、「可」とする評価と、「不可」とする評価と、「次善」とする評価に別れる。
この詩法を知らぬ者の評価は、当然の事ながら「不可」と成るので、使用に当たっては、そういう人が居ることを周知する必要がある。
古典作品の中に、以下の如き作品が存在することは、虚実でも対を為すことが可能という証明である。但し、虚実對の作例はそれほど多くないことも事実である。
江流天地外,山色有無中。
王維 天地は実字:有無は虚字
独來成悵望,不去泥欄干。
彦謙 悵望は虚字:欄干は実字
桑麻深雨露,燕雀半生成。
杜甫 雨露は実字:生成は虚字
提案
對は、何も虚や実の要素ばかりとは限らない。耳で聞く要素もあるのだから、「韵」や「聲」の要素を加味して、その弊を逃れる事も可能かと思われる。其れには虚実対の用件に、更に双声若しくは重韵の要素を加味するのである。
近種籬辺菊,秋來未著花。 僧皎然
扣門無犬吠,欲去問西家。 僧皎然
三分割拠紆籌策,萬古雲霽一羽毛。 杜甫
扣門無犬吠,欲去問西家。 僧皎然
登舟望秋月,空憶謝将軍。 李白
黄金燃桂盡,壮士遂年衰。 孟浩然
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