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 漢詩の応酬に用いる詩法で、前作に対して、韵目を同じにすることと、前作を踏襲することが条件になる。

 韵目が同じなら、韻字の制限はないし、用いる順序も自由である。茲までは依韵と同じであるが、依韵と異なるところは、前作の趣旨を踏襲することである。

 ただ茲で注意をすることは、創作の趣旨を踏襲し、前作者と面識のある人は無論のこと、面識が無くとも対応出来る。

 面識のない人の作品と言えば、古典作品はその範疇に入る。前作意を理解し、玉稿に敬意を表すると共に、自分の意見を述べるのである。此によって、個人と自分との対比が出来、会話が出来る。使い方によっては実に有意義な詩法である。

 応酬の詩法はこれ以外にも幾つかあり、次韵がよく行われるが、次韵より韵の拘束が少ない分だけ作りやすい。

 編者に贈られた作品があるので、それに応酬してみよう。

 安徽省 張民六    敬酬中山栄造先生贈書

欣接贈書喜欲狂,元宵佳節読華
東風送暖心尤酔,春雨滋潤緑大

章 zhang1   十六唐韵  平韵
荒 huang1   十六唐韵 平韵
注:現在の作品の殆どは「現代員韵」を用いています。
    詩韵新篇に依ると、唐韵の対象文字は、381個ある。P239-P256

  依韵酬張民六先生信書

錦字答書到信,安徽首夏百花
                xiang1                 zhuang1

娟娟賛美歓無限, 高興吾心數舞
                                           xiang2

 

   又

新陰一雨読書,嗜茗遙思魚米
      chuang1                  xiang1

安徽賢人詩會友,開封心地去君
                          tang2

 

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