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 漢詩の応酬に用いる詩法で、前作に対して、韵字を同じにすることと、前作を踏襲することが条件になる。
 韵字が同じなら、用いる順序は自由である。

  そして此は、創作の趣旨を踏襲し、前作者と面識のある人は無論のこと、面識が無くとも対応出来る。面識のない人の作品と言えば、古典作品はその範疇に入る。

 前作意を理解し、玉稿に敬意を表すると共に、自分の意見を述べるのである。此によって、個人と自分との対比が出来、会話が出来る。使い方によっては実に有意義な詩法である。

 応酬の詩法はこれ以外にも幾つかあり、次韵がよく行われるが、次韵より韵の用いる順序に拘束が少ない分だけ作りやすい。

 一例を示すと

  城西訪友人別塁 雍陶

醴水橋西小路,日高猶未到君

村園門巷多相似,處處春風枳穀

 さて、此処で用いられている韵字は、斜・家・花の古典韵六麻の三字である。この三字の用いる順序は問はないが、作品の趣旨はほぼ同じにする。

   春日訪君家

東風狼藉隔橋,陋巷周遭日易

簡牘嘗説松籟起,後門翠蓋似君

 漸く君の家に辿り着けそうです。

 

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