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冒韵TopPage

 冒韵とは、韵を冒すことを言う。

 口語を用いる新体詩詞の場合は、押韻はさほど重要な要素には成っていないようだが、舊体詩詞の場合の、詩詞と散文との区別は、押韻の有無が重要な要素である。

 詩詞は句と章から成り立ち、押韻の箇所は厳密に決められている。この決められた箇所以外の箇所に、同韵の文字を用いることは、押韻の効果を損ねる爲に堅く禁止されている。

 この禁を破ることを冒韵と言う。

注:古典韵の場合、平韵と仄韵の分類は
  平韵 上平聲15韵
     下平聲15韵

  仄韵 上聲29韵
     去聲30韵
     入聲17韵

  現代韵の場合は
     平聲18韵
     仄聲18韵

 現代韵の場合、第一声調と第二声調が平聲となり、第三声調と第四声調とが仄聲と成る。依って平韵と仄韵は、母音が同じでも、声調の違いによって、平韵と仄韵に分けられる。

 この、母音が同じでも声調の違う文字の使用が、冒韵に該当するのか?という疑問が残る。中国の知友にこの点を尋ねたが、未だ確実な返答を得ていない。

 

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