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詩詞の風格美

　詩詞作品には、題材と趣旨と風格の３っがある。題材と趣旨については七題七抒で解説されているので、此処では風格について述べよう。

　作品の風格として、豪放な作品もあれば、雅淡や飄逸、清麗、悲壮、朦朧など数えればきりがない。此の講は1995年頃、編者が在中国詩詞壇の招聘で詩詞研討会に出席したとき、席上で耳にした弁論要旨のメモを頼りに項目を作り、例示の作品は中国詩友の作品から適宜抽出した。

　作品の解釈は各々に異なるし、その風格の判断は、更に個々人の感性に委ねる部分が多いので、本稿は、作品を提示するにとどめ、その判断は個々人の感性に任せることとした。

豪放
欲與天公試比高，鯤鵬萬里起驚濤。
金縄難縛凌雲翅，攬月追星上九霄。

雄渾
蒼茫横雲絶世塵，烟波浩渺接流雲。
長風萬里乾坤轉，馳地回天曠古今。

雄奇
英風侠骨涌筆端，瑰麗奇神別有天。
自是詞林精妙品，黄鐘大呂動山川。

剛健
壮懐鋭意貫辞章，擲地有聲情激昴。
劔胆琴心高格調，筆鋒舒展韵鏗鏘。

郁悶
郁郁春山草木森，温馨一夢託幽琴。
人間縱有千重恋，不動聲情積淀深。

天然
暢所欲言心境開，情之所至漫抒懐。
清新明快天然秀，緑水芙蓉無意裁。

浅白
即事抒情句不奇，老媽能解楽天詩。
身邉景物口頭語，通俗也能成妙辞。

粗�_
不修邉幅髪蓬松，斜跨雕鞍挽鐵弓。
飛躍草原千里外，一聲狂嘯震蒼穹。

朴素
從無脂粉綺夢香，羞趁時髦愛儉妝。
風物還原無矯飾，語言質朴自成章。

淡泊
不趨繁華名利場，壟頭徐歩立斜陽。
静観萬物随縁度，余夢残秋酒半觴。

雅談
室内図書戸外山，一杯水酒硯爲田。
客來有興囲碁對，漫歩芳林聴鳥言。

飄逸
來去無踪宛若雲，羚羊挂角迹難尋。
忽遮晴日傾盆雨，旋又騎鯨掠海魂。

空霊
明月清輝籠大千，瑩瑩秋水映長天。
嶺頭瀑布懸天半，雨落空山響杜鵑。

雍容
雍容大度匯千川，雅量超凡天地寛。
處変不愕危不惧，巍巍山岳峙塵寰。

豊麗
花枝招展溢芬芳，粉黛嬌娉春満堂。
翠柳垂金軽沸水，夭桃吐艶迎朝陽。

韶秀
春光明媚煦和天，芳草�m花香満園。
軽薄羅衫柔曼舞，天真少女蕩秋千。

清麗
明月清風不染塵，清詞麗句浴温馨。
何須重彩増濃度，意蘊情眞韵自醇。

牽柔
有情芍薬含春泪，無力薔薇臥暁枝。
牽手拈花招蝶舞，柔情似水笑吟詩。

勁峭
挙目千尋突兀懸，崚嶢峙峭挂青天。
奇姿嶮象愕回首，獨出危峰傲大千。

奇突
臨門一脚玉關開，天馬行雲獨往來。
迅速雷鳴天欲墜，流星如雨落塵埃。

冷峻
心煩意亂寡言歓，世態人情冷眼観。
冰刃霜鋒懸壁上，青光閃閃透心寒。

蒼凉
石走風狂牧馬悲，黄砂滾滾雁南飛。
半輪昏月天邉挂，断続咽鳴號角吹。

悲壮
百戦砂場血染塵，風寒凜冽月黄昏。
醉弾一曲愕天籟，烈士悲歌壮國魂。

凄婉
天涯夢絶故郷關，蕭瑟秋風木葉残。
触處生愁揮不去，低徊凄婉夜無眠。

婉諷
赤子常懐憂患情，忠心爲國体民生。
婉言諷喩心良苦，総欲眞情達上聴。

朦朧
燈火美人霧里花，晨曦髪露月籠沙。
游移夢幻流雲影，睡意迷離醉眼斜。

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