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章臺柳 TopPage

 簡単に出来る仄韵の詞で有る。章臺柳又の名を憶章臺とも言う。

○○★, ○○★,●●○○△▲★。
●●○○●●○,●△○▲△○★。

 この詞譜を句の末字を揃える様に並べ替えてみると、平仄配列の規則性が如実に読み取れます。

○○★,
○○★,
●●○○△▲★。
●●○○●●○,
●△○▲△○★。

    章臺柳・離杯暁

階前草,
階前草,
白白晶晶珠露輝。
濡泪空閨浅画眉,
濡泪欄干離杯暁。

  章臺柳・離杯暁
  階前草,階前草,白白晶晶珠露輝。濡泪空閨浅画眉,濡泪欄干離杯暁。

 

 この平仄配列は、仄韵の七言句に殆ど同じである。これを大過なく創るには、幸いにも七言四句に似ているので、その儘起承轉合を配置すればよい。即ち

○○★,○○★, 起
●●○○△▲★。 承
●●○○●●○, 轉
●△○▲△○★。 合

と成ります。七言律詩の平仄配列は多くの詩詞の平仄配列にその規則の同一性が窺われます。

1−○○★,○○★, の部分は全く同じ三字句が重なっているので、同じ句を二度書くと言うことが、屡々行われる。若しくは、★ の部分の文字を同じくして、○○ の文字を対仗の要領で充当すると良い。

2−第四五句の上二字對仗を為す。

3−詩と詞は自ずと依って立つ所が違う。詞は情緒を詠わなければならない。日本人の作品で、詩の格調趣意をその儘、詞に当て嵌めた作品に出会うが、これは詞の本質を知らぬ爲の結果である。夢醒窮巷傷塵市。

  章臺柳・陋巷想君
離家日,逢君日,五尺青春年少志。酒醒心中開笑眉,夢醒窮巷傷塵市。

    章臺柳・緑風會駅頭之圖 豪韵
  相思笑,眞情叫,細雨尖風花否落。不定心神会駅頭,誓約来世双棲道。

注:◎ 平聲仄聲を問わない押韵
注:☆ 平聲の韵
注:★ 仄聲の韵
注:● 仄聲
注:○ 平聲
注:△ 基本は平聲だが仄聲でも可
注:▲ 基本は仄聲だが平聲でも可
注: 領字
注:※ 句法に叶えば平聲仄聲を問わない

 

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